給湯器メーカーは国内だけでも結構な数があり、それぞれ特徴、機能が違います。大手と呼ばれるのはパロマ・リンナイ・ノーリツといったところになるのではないかと思います。この3メーカーはどこの給湯器専門店でも品ぞろえが豊富でしょう。
パロマはガス給湯器、暖房器具などの製造販売を行うメーカーで、機能が豊富な点で支持されています。
リンナイは国内給湯器シェアのトップで、こちらは省エネ機能が充実した機種が多く、技術力の高さがうかがえるのが特徴です。
ノーリツも国内ガス給湯器のシェアが大きい大手で、ECOジョーズの熱効率などが高く、給湯器以外にもシステムバスや浴槽といったお風呂、水回りの住宅設備に関するプロでもあります。
この3メーカーであれば、給湯器自体の品質は間違いないでしょう。
給湯器は設置方法によって違う機種が販売されているので、自宅の給湯器設置スペースに合ったものを選ぶ必要があります。大きくは壁掛け設置型の給湯器と据え置き型の給湯器に分けられるでしょう。
壁掛け設置型は主にマンション・アパート向けのパイプシャフト設置型、この他に吸排気設備を用いた屋内取り付けタイプのものもあります。据え置き型には、浴室に隣接した場所に置くタイプと、ポンプを循環させるために場所を選ばずにセットすることができる設置場所フリーのものがあります。設置場所フリーのものは生活スペースを圧迫しにくいので人気です。
ただ、どちらを設置するにしてもガス給湯器は使用時の音がありますので静かな夜間帯・就寝時間帯に音が気にならない場所を選ぶ必要があります。
給湯器には給湯能力が○号という号数で記されていて、家庭用の給湯器としては16号から32号くらいのものが標準的で各メーカー機種を揃えています。
この号数は水温17度の水で、1分間に何リットルのお湯を出すことができるかということです。16号でも1分間に16リットルですから、水温が平常時であればお風呂の蛇口、シャワーから出る水を常にお湯にすることができます。ただし、冬場に水が冷たい場合には16号では1分間に16リットルの給湯能力を発揮させることはできません。
1人暮らしの場合、一度に一か所しか蛇口を使わないので16号でも十分ですが台所とお風呂を一度に両方を使うご家庭では16号だと給湯能力が不足する可能性もあります。ご家庭の事情によって給湯能力を選ぶことが大切です。
最近は給湯だけの給湯器以外にもいろいろな浴室機能がついたものが販売されています。
便利なのは追い炊き機能つきの給湯器、最近はこの追い炊き機能がついたタイプがかなり増えているようですね。追い炊きの場合は浴槽に循環パイプを通す必要があるので簡単な工事が必要となります。ただ、家族が多くもう一度お湯を貼りなおすことが多い場合は追い炊き機能があるとないではエコ性能がかなり異なります。一からお湯を沸かすのと追い炊きで温めるのでは必要なエネルギーがだいぶ違うためです。
この他、お湯張りのフルオート・オートもかなり便利です。順番にお風呂に入る人数の多いご家庭ではフルオートがおすすめです。入浴人数が少ない夫婦のみの世帯ではオートだけでも事足りることが多いです。